最近の若者は検索エンジンを使わない。
こんな話を耳にしたことのある方、いらっしゃいませんか?
私達も普段WEBマーケティングに関する情報を調べる中で、よく耳にしてきました。
背景としてはこんなことあげられていました。
- SEOで検索結果が操作されている(から正しい情報が手に入らない)
- SNSのハッシュタグで調べれば間に合う
しかし最近「実際どうなのか?」について少し予想と違う結果が見えてきました。
博報堂生活総合研究所によると、2016年〜2020年に渡って20代のスマホ検索行動を調査した結果、1ヶ月あたりでの検索エンジンでの検索はむしろ増加していたそう。
2016年に約30回であったものが、2020年には約40回となっていたようです。
この他に、ブラウザ検索を行った上で、どうやらTwitterやインスタグラムなどの検索も併用しているとのこと。
調査によると以下のことがわかっています。
- 20代の約2人に1人は、ブラウザ検索をしているときに、同時にTwitter、Instagramも使っている
- 約4人に1人は、ブラウザ検索と同時にLINE, YouTubeを使っている
ここから予想される動きはこのようなイメージ。
SNSで見た言葉に興味を持つ→ブラウザでその言葉を調べる
もちろんテーマによって行動は様々ですが、大部分はSNS→ブラウザ→またSNSのような動きをしている可能性が高いです。
こうしたデータを見ていくと、WEBマーケティングでは決して「若者は検索しないからSEOに意味がない」のような間違った認識を持たなくて済みそうです。
クリニックがとるべき行動は?
ここからわかることはブラウザもSNSもどちらもきちんと使い分けているということ。
どちらかだけで成立するということはないので、もし取り組むのならWEBサイトをきちんと整備し、その後SNS(TwitterかInstagram)に取り組むのがおすすめ。
いずれにしろ、医院にきている、もしくはきてくれるであろう人たちが「何があるとうちを選びたくなる?」という視点で本質的な施策が大切になります。
WEBやSNSといっても、結局は人と人のコミュニケーション。してもらえると嬉しいことを考えて、なるべく負担の少ないことから順番に取り組んでいくことが理想です。
医院によって人手もパソコンへの理解なども異なるため、スタートラインはそれぞれ違います。
しかし少なくとも今後、WEBやSNSを通じたコミュニケーションを取れる医院が選ばれる確率を高めていくことは間違いないでしょう。